問3
次の各文章は、「工場等におけるエネルギーの使用の合理化に関する事業者の判断の基準」(以下、『工場等判断基準』と略記)の内容及びそれに関連した管理技術の基礎について述べたものである。ここで、『工場等判断基準』は、令和4年4月1日時点で施行されているものである。これらの文章において、『工場等判断基準』の本文に関連する事項については、その引用部を示す上で、「Ⅰエネルギーの使用の合理化の基準」の部分は、『基準部分』と略記する。特に「工場等(専ら事務所その他これに類する用途に供する工場等を除く)」における『基準部分』を、『基準部分(工場)』と略記する。1~12の中に入れるべき最も適切な字句等をそれぞれの解答群から選び、その記号を答えよ。また、[A|ab]~[H|a.b]に当てはまる数値を計算し、その結果を答えよ。ただし、解答は解答すべき数値の最小位の一つ下の位で四捨五入すること。なお、単位のm3Nは標準状態(0℃、1気圧)における気体の体積を表す。(配点計100点)
(15)ポンプやファンの省エネ
ポンプやファンなどの電動力応用設備は、負荷の大きさによらず発生する固定損が消費電力の数10%に達するものが多い。『基準部分(工場)』は、「電動力応用設備については、電動機の空転による電気の損失を低減するよう、始動電力量との関係を勘案して管理標準を設定し、[10]を行うこと。」を求めている。
(ア)最低負荷の維持
(イ)始動方法の改善
(ウ)不要時の停止
(ウ)不要時の停止
「電動力応用設備については、電動機の空転による電気の損失を低減するよう、始動電力量との関係を勘案して管理標準を設定し、不要時の停止を行うこと。」と規定されています。
工場等における判断基準
工場等におけるエネルギーの使用の合理化に関する事業者の判断の基準
(6-1) 電動力応用設備、電気加熱設備等
① 電動力応用設備、電気加熱設備等の管理
ア.電動力応用設備については、電動機の空転による電気の損失を低減するよう、始動電力量との関係を勘案して管理標準を設定し、不要時の停止を行うこと。
イ.複数の電動機を使用するときは、それぞれの電動機の部分負荷における効率を考慮して、電動機全体の効率が高くなるように管理標準を設定し、稼働台数の調整及び負荷の適正配分を行うこと。
ウ.ポンプ、ファン、ブロワー、コンプレッサー等の流体機械については、使用端圧力及び吐出量の見直しを行い、負荷に応じた運転台数の選択、回転数の変更等に関する管理標準を設定し電動機の負荷を低減すること。なお、負荷変動幅が定常的な場合には、配管やダクトの変更、インペラーカット等の対策を実施すること。
エ.誘導炉、アーク炉、抵抗炉等の電気加熱設備は、被加熱物の装てん方法の改善、無負荷稼
働による電気の損失の低減、断熱及び廃熱回収利用(排気のある設備に限る。)に関して管理標準を設定し、その熱効率を向上させること。
オ.電解設備は、適当な形状及び特性の電極を採用し、電極間距離、電解液の濃度、導体の接
触抵抗等に関して管理標準を設定し、その電解効率を向上させること。
カ.その他、電気の使用の管理は、電動力応用設備、電気加熱設備等の電気使用設備ごとに、その電圧、電流等電気の損失を低減するために必要な事項についての管理標準を設定して行うこと。
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